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筋トレのテンポをゆっくりにして負荷をあげよう

筋トレのテンポをゆっくりにして負荷をあげよう

お家での筋トレにおいて、効率的に負荷を上げて筋肉を成長させるための方法を紹介します。

前回の記事では、筋トレの負荷を上げる方法として「回数を増やす」ことについてお話ししました。

しかし、筋力を向上させるためには、回数を増やす以外にもさまざまなテクニックがあります。

今回は、テンポを意識した筋トレ法について詳しく解説します。

特に、器具を使わずに自重で行うトレーニングでも、負荷を増やして効果を高める方法をお伝えします。

ゆっくりとしたテンポで筋トレを行う重要性

筋肉を効果的に鍛えるためには、筋肉にかかる負荷をできるだけ長く維持することが重要です。

このため、筋トレの際に動作をゆっくりと行うことで、筋肉がより長い時間負荷を感じ続け、トレーニング効果が向上します。

たとえば、スクワットを例にとってみましょう。

通常、スクワットは「立って、座って」という動作を比較的速いテンポで繰り返しますが、ここで工夫を加えて、しゃがむときに「1、2、3、4」と4秒かけてゆっくりと腰を下ろし、上がるときも「1、2、3、4」とゆっくりと上がってくるようにします。

これにより、筋肉は動作の全体を通して緊張を維持し、より強い刺激を受けることになります。

筋肉に与える効果

ゆっくりとしたテンポでのトレーニングは、特に筋肉の”タイム・アンダー・テンション”(TUT:時間の緊張状態)を延ばします。

これにより、筋繊維はより長く刺激を受けるため、筋肥大(筋肉の成長)や筋力アップに効果的です。

ゆっくり行うことによる具体的な例

ゆっくりとした動作を取り入れる筋トレには、以下のような方法があります:

スクワット

通常のテンポで行うのではなく、しゃがむときに4秒、上がるときに4秒かけるようにします。

腕立て伏せ

胸を床に近づけるときに3〜4秒かけてゆっくりと下がり、上げるときも同様に時間をかけます。

ランジ

足を前に出し、膝を曲げて下がる動作を4秒かけて行い、上がる動作もゆっくり行います。

ゆっくりとした筋トレのメリット

このようなテンポで行うトレーニングは、以下のようなメリットがあります:

負荷を高められる

回数を増やさなくても負荷を高めることができるため、スペースが限られている自宅でも効果的にトレーニングが可能です。

筋力のバランス強化

ゆっくりとした動作により、姿勢を維持するために体幹や細かい筋肉も同時に使うことが求められます。

集中力の向上

動作がゆっくりになることで、正しいフォームに意識を集中させやすくなり、ケガのリスクも減少します。

デメリットと注意点

一方で、このトレーニング法にはいくつかのデメリットも存在します。

精神的な負担

テンポが遅いと動作の継続時間が長くなり、精神的に辛く感じることがあります。そのため、モチベーションを保つ工夫が必要です。

筋肉痛が起きやすい

普段のトレーニングよりも筋肉に負担がかかるため、慣れないうちは筋肉痛が強く感じられるかもしれません。

取り入れる際のポイント

このトレーニング法を実践する際は、以下の点を意識してください:

フォームの正確さを重視

ゆっくり動作を行うと、体のブレやフォームの乱れが目立ちやすくなります。正しいフォームを維持することを優先し、ケガを防ぎましょう。

セット数と回数の調整

最初は1セットあたりの回数を減らしても構いません。慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。

呼吸を意識

動作が遅くなると、呼吸を忘れがちです。適切なタイミングで吸って吐く呼吸法を心がけましょう。

まとめ

お家での筋トレにおいて負荷を上げるための方法として、ゆっくりとしたテンポでのトレーニングは非常に効果的です。

筋肉にかかる負荷を長く保ち、筋力や筋肥大を促進します。

精神的な負担や筋肉痛に注意しつつ、ぜひこの方法を取り入れて効率的なトレーニングを続けてください。

モチベーションを保ちつつ、健康で強い身体作りを目指しましょう。