はじめに:炭水化物は太る原因?
こんにちは、大阪八尾のパーソナルトレーナーの岡田です。
ダイエット中の食事について話題になることが多い「炭水化物」。
特に「炭水化物を食べると太る」「炭水化物を減らすべき」という意見がよく聞かれますが、炭水化物を食べることが即、体脂肪の増加につながるわけではありません。
実際には、炭水化物が水分と共に体に蓄えられることで体重が増加することもありますが、これは「太る」とは異なります。
この記事では、炭水化物と体重の関係、そして正しく炭水化物を摂取するためのポイントについて詳しくご紹介します。
炭水化物を食べると体重が増える理由
まず、炭水化物を摂取したとき、体内ではその糖質を「グリコーゲン」という形で蓄える働きがあります。
このグリコーゲンは、筋肉や肝臓に保存され、必要なエネルギー源として使われるのですが、その際に「水分」を一緒に取り込む性質があります。
具体的には、1gのグリコーゲンにつき約3gの水分が蓄えられるため、体内に貯蔵されるグリコーゲン量が増えると、それに伴って水分も増加し、体重が増えたように感じるのです。
これは体脂肪が増えているわけではないため、一時的に体重が増えたとしても「太った」と考える必要はありません。
このような仕組みから、炭水化物を減らした際に一時的に体重が減ることもありますが、それは水分が抜けているだけのことも多いです。
炭水化物の役割と健康維持のための重要性
炭水化物は、体にとって重要なエネルギー源です。
特に脳や筋肉にとっては欠かせない栄養素であり、炭水化物が不足すると以下のような体調不良やパフォーマンス低下が生じることがあります。
集中力の低下
炭水化物はブドウ糖として脳にエネルギーを供給します。炭水化物が不足すると、集中力や思考力が低下しやすくなります。
筋肉の分解
炭水化物が不足すると、体はエネルギーを補うために筋肉のたんぱく質を分解し始めます。これにより、筋肉量が減少し、基礎代謝が低下する恐れがあります。
疲れやすさ
炭水化物が不足することで、体はエネルギー不足になり、日常生活でも疲れやすくなることがあります。
便秘の悪化
食物繊維が豊富な炭水化物(例えば玄米や雑穀など)を摂らないことで、腸内環境が乱れ、便秘が悪化する可能性もあります。
「絶対に食べてはいけない」という考え方の落とし穴
ダイエット中、ある特定の食べ物を「絶対に食べてはいけない」と思い込むと、それがストレスになりやすく、ダイエットの継続が難しくなることがあります。
たとえば、ラーメンやパスタなどの炭水化物を避け続けると、いずれその食べ物が強い「ご褒美」となってしまい、逆に一度に食べ過ぎるリスクが高まることもあります。
炭水化物を安心して食べるためのコツ
炭水化物を摂りながら健康的に体重を管理するには、以下のポイントに気を付けると良いでしょう。
量をコントロールする
炭水化物を完全に避けるのではなく、適切な量で摂取することが大切です。たとえば、主食の量を少し減らしたり、夜の炭水化物量を控えたりするなど、食事全体のバランスを見ながら調整しましょう。
低GIの炭水化物を選ぶ
白米や精製されたパンなどは、急激に血糖値を上げる「高GI食品」です。これに対し、玄米、オートミール、雑穀などの「低GI食品」は、血糖値の上昇が穏やかで、腹持ちも良いとされています。血糖値の急上昇は脂肪の蓄積につながりやすいため、低GI食品を積極的に取り入れるのもおすすめです。
食事のタイミングを工夫する
朝や昼にはエネルギーを必要とするため、炭水化物をしっかり摂り、夜は控えめにするなど、生活リズムに合わせた食事のタイミングも重要です。夜遅くの炭水化物摂取は体脂肪として蓄積されやすい傾向があるため、夜ご飯の炭水化物量を減らすと良いでしょう。
食物繊維と一緒に摂る
炭水化物を摂取する際に、食物繊維が豊富な野菜を一緒に摂ると、血糖値の急上昇を抑える効果があります。また、食物繊維によって腸内環境が整い、消化や代謝がスムーズになる効果も期待できます。
炭水化物を摂取しながらのダイエットを楽しむ
炭水化物を適切に摂り入れながらダイエットすることで、無理なく健康的に体重をコントロールすることができます。食事を楽しむことでストレスも軽減され、長期的に体調管理がしやすくなるはずです。
体重の数値に一喜一憂せず、バランスの良い食生活を心掛けることで、炭水化物もダイエットの味方となります。