ご飯を食べた直後に運動してもいいの?
こんにちは、大阪八尾のパーソナルトレーナーの岡田です。
「食後すぐにトレーニングをしても大丈夫ですか?」
こういった質問をよくいただきます。
結論から言うと、食後すぐに激しいトレーニングをするのは避けた方が良いです。なぜなら、食べたものを消化するために、体はエネルギーを使っている状態だからです。
それでは、食後すぐの運動がなぜ良くないのか、どのタイミングなら運動をしてもいいのか、詳しく解説していきます。
食後すぐに激しい運動を避けるべき理由
食後にすぐ運動することが良くない理由は、大きく分けて3つあります。
① 消化の妨げになる
食事をすると、体は消化を優先するために、胃や腸へ血流を集めます。
しかし、食後すぐに運動をしてしまうと、血流が筋肉へ分散され、消化がスムーズに行われなくなります。
その結果、次のような不調が起こる可能性があります。
- 胃もたれ
- 消化不良
- 腹痛
- 気持ち悪さ(吐き気)
特に、スクワットやランニングのような激しい運動をすると、胃が揺さぶられて気持ち悪くなることも。
② パフォーマンスが低下する
消化にエネルギーを使っている状態でトレーニングをしても、最大限の力を発揮しにくくなります。
例えば、
- ウェイトトレーニングの重量が上がらない
- ランニングの持久力が落ちる
- 体がだるく感じる
といった状態になる可能性が高くなります。
③ 胃への負担が増える
食後すぐに運動すると、食べ物がしっかり消化されないまま胃に留まり、胃酸が過剰に分泌されることがあります。
これが胃もたれや胃痛、胸やけの原因になることも。特に胃腸が弱い人は要注意です。
食後すぐに運動するなら「軽い運動」がおすすめ
「じゃあ、食後は全く動かない方がいいの?」
そう思うかもしれませんが、軽い運動ならむしろ消化を助け、血糖値のコントロールにも役立ちます。
おすすめの軽い運動
✅ 食後の散歩(10~15分)
✅ 軽い体操
食後すぐの激しい運動はNGですが、散歩などの軽い運動なら消化を妨げず、逆に体に良い影響を与えてくれます。
例えば、食後10~15分の軽いウォーキングをすることで、血糖値の上昇を抑える効果があります。
これは、糖尿病の予防にも効果的で、食べたものがエネルギーとしてしっかり使われやすくなります。
食後の運動はどのタイミングがベスト?
では、しっかりとしたトレーニングをする場合、食後どれくらい待てばいいのでしょうか?
運動の種類別・食後の最適なタイミング
1. 有酸素運動(ウォーキング・ジョギングなど)
➡ 食後30~60分後
軽い有酸素運動なら、食後30分~1時間後が目安。
ただし、走るなど強度の高い有酸素運動は消化の妨げになるので、1時間ほど待つのがおすすめ。
2. ウェイトトレーニング(筋トレ)
➡ 食後1.5~2時間後
筋トレは高強度の運動になるため、しっかり消化が進んだ1.5~2時間後がベスト。
食後すぐに筋トレをすると、消化不良や腹痛の原因になるため避けましょう。
3. ヨガやストレッチ
➡ 食後15~30分後
ゆったりとしたストレッチやヨガなら、食後すぐでもOK。
食後の運動を効率的に活用する方法
食後の運動を効果的に取り入れるには、次のポイントを意識しましょう。
① 食後すぐは軽い運動から
まずは10分程度の散歩を習慣にすると、消化もスムーズになり、血糖値の上昇も抑えられます。
② 食事の内容にも気をつける
トレーニング前の食事は、消化に時間がかかる脂っこいものより、消化の良い炭水化物やタンパク質を意識すると良いでしょう。
例えば、
- おにぎり+プロテイン
- バナナ+ヨーグルト
- 鶏むね肉+ご飯
など、胃に負担をかけにくい食事を選ぶのもポイントです。
③ 自分の体調に合わせる
人によって消化のスピードや運動のしやすさは異なります。自分の体調を見ながら、無理のない範囲で運動を取り入れることが大切です。
まとめ:食後すぐのトレーニングは控えめに!
✅ 食後すぐの激しい運動は消化の妨げになるためNG
✅ 運動するなら食後30分~2時間後がベスト
✅ 食後すぐなら軽い散歩やストレッチがおすすめ
✅ 血糖値の管理には食後10~15分のウォーキングが効果的
✅ トレーニング前の食事は消化の良いものを選ぶと◎
食事と運動のタイミングを意識することで、体の負担を減らしながら、健康的にトレーニングを続けることができます。
ぜひ、今日から実践してみてください!