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呼吸量を減らすことで健康を改善する

呼吸量を減らすことで健康を改善する

現代社会では、多くの人がストレスや不安を抱えています。

その一因として、呼吸量が多いことが挙げられます。

多くの人は、深く多く呼吸することが健康に良いと考えがちですが、実際には呼吸量が多いことにはさまざまなデメリットが存在します。

この記事では、呼吸量が多いことのデメリット、呼吸量が多いかの確認方法、そして呼吸量を減らすための具体的な方法について解説します。

呼吸量が多いことのデメリット

呼吸量が多いことには、いくつかのデメリットがあります。主なデメリットを以下に示します。

代謝が悪くなる

脳は糖などの栄養と共に、酸素も活動するために必要となります。

呼吸量が多いと、酸素がうまく取り込めなくなり、脳にも酸素が行き届きにくくなります。

その結果、脳の活動が下がり、脳で使われるべきエネルギーが使われずに代謝も下がってしまいます。

体が緊張しやすくなる

呼吸量が多いと、体内の二酸化炭素(CO2)のレベルが低下します。

二酸化炭素は、血管を拡張させる作用があるため、そのレベルが低下すると血管が収縮しやすくなります。

その結果、体が緊張しやすくなります。例えば、肩こりや首のこりなどの筋肉の緊張を感じやすくなることがあります。

不安を感じやすくなる

呼吸数が多くなると交感神経系が過度に活発になり、不安感やストレスを感じやすくなります。

これは、心拍数の増加や呼吸の浅さといった身体的な症状として現れることもあります。

酸素利用の低下

過呼吸の状態では、血液中の酸素濃度が高くなりすぎることがあります。

これは一見良さそうに思えますが、実際にはヘモグロビンが酸素を組織に放出しにくくなるため、細胞や組織が酸素を十分に利用できなくなることがあります。

その結果、慢性的な疲労感やエネルギー不足を感じることがあります。

呼吸量が多いかどうかを確認する方法

では、自分の呼吸量が多いかどうかを確認する方法をご紹介します。

この方法は簡単で、特別な道具も必要ありません。

1. 普段通り息を吐く

まず、自然に息を吐きます。無理に息を吐き切る必要はありません。

2. 鼻をつまんで呼吸を止める

息を吐いた状態で、指で鼻をつまみ、呼吸を止めます。

3. 息が吸いたくなるまでの時間を測る

息を止めた状態で、息が吸いたくなるまでの時間を測ります。

この時間が40秒以内であれば、普段の呼吸量が多いと判断できます。

注意点:必死に我慢して息を止めるのではなく、自然に息が吸いたくなるタイミングを測るようにしましょう。

呼吸量を減らすための改善方法

もし、上記の方法で呼吸量が多いと分かった場合、その改善方法として以下の方法を試してみてください。

片方の鼻を閉じて呼吸する

片方の鼻を指で閉じ、もう片方の鼻でゆっくりと呼吸します。

これを4分以上続けることで、呼吸量を減らすことができます。

手で口と鼻を覆いかぶせて呼吸する

手で口と鼻を覆い、呼吸をします。

この方法も4分以上行ってください。

呼吸が制限されることで、自然に呼吸量が減ります。

呼吸数を減らす

10秒吸って、10秒吐いて、10秒止めるといったような呼吸をすることで呼吸数を減らすようにしましょう。

10秒ずつがきつそうであれば、7秒ずつなど秒数が短くなっても大丈夫です。

呼吸数を減らすことが大切です。これも4分以上行うようにしましょう。

呼吸量を減らすことによる効果

呼吸量を減らすことで、いくつかの健康上のメリットを感じることができます。

手足が温かく感じる

呼吸量が適正になると、血液循環が改善され、手足が温かく感じるようになります。

これは、血管が適度に拡張し、末梢まで血液が行き渡るためです。

鼻が通りやすくなる

呼吸が安定すると、鼻の通りが良くなります。

これは、鼻腔内の粘膜が適切に湿潤され、炎症が軽減されるためです。

心が落ち着く

交感神経が優位に働いていたのが、副交感神経も働くようになり、リラックスできるようになります。

その結果、心が落ち着き、不安などを抱きにくくなります。

実践のポイント

この呼吸方法は、テレビを見ながらでも簡単に実践できるため、日常生活の中で取り入れやすいです。以下に、実践するときのポイントをまとめます。

  1. リラックスした状態で行う:リラックスした状態で行うことで、効果がより高まります。
  2. 毎日続ける:毎日の習慣にすることで、呼吸量の調整が自然とできるようになります。
  3. 無理をしない:無理に呼吸を止めたり、過度に練習することは避け、自然な呼吸を心がけましょう。

まとめ

呼吸量が多いことは、体にさまざまなデメリットをもたらします。

体の緊張や不安感の増加、酸素利用の低下などがその一例です。

呼吸量を減らすことで、これらのデメリットを改善し、健康を向上させることができます。

呼吸量を確認する方法として、息を止める時間を測るシンプルな方法があります。

そして、呼吸量を減らすためには、片方の鼻を閉じて呼吸する、または手で口と鼻を覆って呼吸する方法が効果的です。

この呼吸方法は、日常生活の中で簡単に取り入れることができるため、ぜひ今日から実践してみてください。

継続することで、手足の温かさや鼻の通りやすさなど、さまざまな健康効果を実感できるはずです。