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減塩だけでは不十分?精製塩と天然塩の違いと正しい塩の選び方

減塩だけでは不十分?精製塩と天然塩の違いと正しい塩の選び方

こんにちは!大阪八尾のパーソナルトレーナーの岡田です!

健康のために「減塩」を心がけている方は多いのではないでしょうか。確かに、塩分の摂りすぎは高血圧やむくみの原因になるため、注意が必要です。しかし実は、減塩だけでは不十分であり、「どんな種類の塩を選ぶか」もとても大切なポイントなのです。

この記事では、スーパーでよく見かける「精製塩」と「天然塩」の違い、さらにミネラルを多く含む塩を取り入れるメリットについて、詳しく解説していきます。

「減塩=健康」ではない理由

健康診断などでも「塩分の摂りすぎに注意してください」と言われることが多いですよね。確かに、食塩の主成分である塩化ナトリウムを過剰に摂ると、血圧が上がったり、腎臓に負担をかけたりします。

しかし、問題は単純に「量」だけではありません。私たちが普段口にしている塩には種類があり、その栄養バランスによって体への影響が変わるのです。

スーパーでよく見かける「精製塩」とは?

スーパーで安価に売られている塩の多くは「精製塩」と呼ばれるものです。

精製塩は、海水から塩化ナトリウムをほぼ純粋な形で取り出した塩です。製造過程で他の成分が取り除かれてしまうため、含まれるのはほとんど塩化ナトリウムのみ

確かに料理に使いやすく、コストも安いのが魅力ですが、マグネシウムやカリウム、カルシウムといったミネラルはほとんど含まれていません。そのため、毎日の食生活で精製塩ばかりを摂取していると、栄養バランスが偏ってしまうのです。

天然塩にはミネラルが豊富

一方、「天然塩」と呼ばれるものには、塩化ナトリウムだけでなく、マグネシウム・カリウム・カルシウムといったミネラルが豊富に含まれています。

これらのミネラルは、体にとってとても大切な働きをしています。

  • マグネシウム:血圧を下げる作用、筋肉や神経の正常な働きをサポート
  • カリウム:余分なナトリウムを排出し、むくみ予防や血圧調整に役立つ
  • カルシウム:骨や歯を強くし、筋肉の収縮や神経伝達にも必要

つまり天然塩を取り入れることで、ただ「塩分を摂る」だけでなく、「体に必要なミネラルを補う」ことができるのです。

マグネシウムの働きと健康効果

特に注目したいのがマグネシウムです。マグネシウムは300種類以上の酵素反応に関わるといわれており、体内で非常に多くの役割を担っています。

  • 血圧を下げる
  • 血糖値のコントロールを助ける
  • 筋肉のけいれんやこむら返りを防ぐ
  • 精神を安定させ、睡眠の質を高める

現代人はこのマグネシウムが不足しがちです。外食や加工食品が多い食生活では、どうしてもミネラルが不足する傾向にあるため、天然塩から少しずつ補うことは非常に有効です。

にがり入りの塩もおすすめ

天然塩の中には、さらに「にがり」を加えたタイプもあります。にがりとは海水から塩を作るときに出る液体で、マグネシウムやカリウムを多く含んでいます。

こうした塩を選ぶことで、普通の塩よりもさらに多くのミネラルを摂取することができます。特に血圧が気になる方や、筋肉のけいれんを感じやすい方にはおすすめです。

精製塩と天然塩の比較

ここで、精製塩と天然塩の違いを整理してみましょう。

種類主成分含まれるミネラル特徴
精製塩塩化ナトリウムほぼ100%ほぼ無し安価・クセがない味
天然塩塩化ナトリウム+ミネラルマグネシウム・カリウム・カルシウム旨味がある・体に必要な栄養が摂れる
にがり入り塩塩化ナトリウム+豊富なミネラル特にマグネシウムが多い健康効果が高い・少し苦味を感じることも

このように、同じ「塩」でも中身は大きく異なります。

塩選びのポイント

では、実際にどんな塩を選べばいいのでしょうか?

原材料表示を見る
「精製塩」「食塩」と書かれているものは塩化ナトリウムが主体です。「海水」「天日塩」「自然塩」などと書かれているものはミネラルを含む可能性が高いです。

価格だけで選ばない
精製塩は非常に安価ですが、健康を考えるなら多少値段が高くても天然塩を選ぶ価値があります。

味を試してみる
天然塩はミネラルが含まれている分、まろやかで旨味を感じやすいです。料理の味も引き立ててくれるので、使ってみるとその違いがよくわかります。

    減塩+質の良い塩で健康を守る

    もちろん、どんな塩を選んでも摂りすぎは良くありません。成人の場合、1日の食塩摂取量の目標は男性7.5g未満、女性6.5g未満(日本高血圧学会の指標)とされています。

    大切なのは、「量を減らす」ことに加えて「質を高める」ことです。
    天然塩やにがり入りの塩を少量取り入れることで、減塩しながらも必要なミネラルをしっかり確保できるのです。

    まとめ

    健康のために「減塩」を意識するのはとても大切です。しかし、それだけでなく「塩の種類」にも気を配ることで、体に必要なミネラルを効率よく摂ることができます。

    • 精製塩は塩化ナトリウムが主体で、ミネラルがほとんど含まれない
    • 天然塩やにがり入りの塩にはマグネシウム・カリウム・カルシウムなどが豊富
    • ミネラルを摂ることで、血圧調整や体調改善に役立つ

    次に塩を購入するときは、ぜひ天然塩やにがり入りの塩を試してみてください。料理の味も深まり、健康にもプラスになりますよ。

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